料理を始めようと思ってる初心者の方「必要最低限そろえるべき調味料を知りたい」「あと調味料の種類も多くて迷ってしまいそうなのでどれを選べばいいか教えてほしい」
こういった疑問にお答えします。
✔本記事の内容
・料理初心者がそろえるべき基本調味料とは?【調味料を選ぶポイントも解説】
・あると便利な調味料は?【慣れてきてからでOKです】
この記事を書いている私は、まいにち料理をしている主婦であり管理栄養士でもあります。主婦目線で必要な調味料をお答えしつつ、管理栄養士目線でおすすめ商品を紹介していきます。
とりあえず料理を始めたいけどなにを準備すればいいのかわからない、という方はぜひ記事をご覧ください。
料理初心者さんがそろえるべき基本調味料は?【調味料を選ぶポイントも解説】
料理初心者がそろえるべき基本調味料とは【9種】
基本調味料 | 役割 |
□砂糖 | 甘味を加える |
□塩 | 塩味を加える |
□しょうゆ | 塩味・色・香り・旨味を加える |
□みりん | 甘味と旨味を加える、生臭みを消す、煮崩れ防止、ツヤ出し |
□料理酒 | コクや旨味を加える、生臭みを消す、素材を柔らかくする |
□こしょう | 香りや辛味を加える |
□酢 | 旨味や酸味を加える、殺菌・防腐・漂白などの効果 |
□みそ | 塩味、旨味を加える |
□食用油 | 加熱する際に必要 |
とりあえずこの9種を買っておけば基本的な調味料はそろうってことですね♪とはいっても種類が多くて迷ってしまいます。選び方のポイント詳しく教えてください!
それでは基本調味料の選び方について解説していきます。
基本調味料の選び方は?
◆砂糖
役割:甘味を加える
選ぶポイント:「上白糖」でOKです。こだわりのある方は「三温糖」や「黒砂糖」でも。
上白糖:一般的な家庭でよく使われている白砂糖でしっとりしていてコクのある甘味が特徴です。初心者さんならこれで十分かと思います。
三温糖:少し茶色で濃厚な甘味が特徴です。よく煮物料理をする人に向いています。
黒砂糖:サトウキビの絞り汁を煮詰めたもので甘味と風味が強いのが特徴です。ミネラルやビタミンが豊富なので健康志向の方におすすめ。お値段はそこそこします。
◆塩
役割:塩味を加える
選ぶポイント:「精製塩(食塩)」「天然塩」 「塩こしょう混合タイプ」があります。お好きなものを選んでみてください。個人的にはミネラルが入っていて風味も良いので「天然塩」がおすすめです。
精製塩:電気分解によって塩化ナトリウムを99%以上含んだ塩。さらさらとしていて、塩味が強いのが特徴で、ミネラルなどの成分は含まれていません。
天然塩:加熱処理を行わず、日光や風などの自然の力で乾燥させて作られた塩。しっとりとしていて、マイルドで味わい深く風味がよいのが特徴です。ミネラル分を含んでいるので健康にもいいです。
塩こしょう混合タイプ :塩とこしょうが一緒になっている便利なタイプ。初心者も使いやすいです。
◆しょうゆ
役割:塩味・色・香り・旨味を加える
選ぶポイント:「薄口しょうゆ」ではなく「濃口しょうゆ」を選びましょう。レシピに書かれているのは「濃口」を指します。
濃口しょうゆ:香りがよくコクがあり、色が濃いのが特徴です。
薄口しょうゆ:色が薄いですが、濃口よりむしろ塩分は高めです。見た目とは真逆なのでご注意を。薄口は素材の色を生かして仕上げたいときに使われます。
◆みりん
役割:甘味と旨味を加える、生臭みを消す効果、煮崩れ防止、ツヤ出し効果
選ぶポイント:「みりん風味調味料」より「本みりん」がおすすめです。
みりん風味調味料:アルコール分を含まず、少し甘味が強い単調な味がする。
本みりん:アルコール分を含み、柔らかな甘さと旨味がある。また、魚や肉などの生臭みを消したり、煮くずれを防いだり、食材にうまみ成分をしっかり浸透させる効果などがあります。
◆料理酒
役割:コクや旨味を加える、生臭みを消す効果、素材を柔らかくする効果
選ぶポイント:一般的な普通の安い「料理酒」で十分です。
清酒(日本酒)は飲むことを目的に余分な酸味・雑味をおさえて作られていますが、料理専用の日本酒は酸味や雑味がそのまま残っています。その雑味の中に旨味成分も含まれているので料理の味を調える効果もあります。
◆こしょう
役割:香りや辛味を加える
選ぶポイント:「白こしょう」と「黒こしょう」どちらも持っておいて使い分けるとグッド♪「粉末タイプ」でもいいですが香りが抜けやすいのでおいしさにこだわりたいなら粒状の「ペッパーミルタイプ」を!
白こしょう:香りや辛味がマイルドなので鶏肉や魚介類など淡泊な味にぴったり。料理に色がつかないのでホワイトソースなどにも使われます。
黒こしょう:ピリッとした強い辛味がありステーキなどの肉料理に大活躍。料理に色がつきますので彩りのアクセントにもなります。
塩こしょう混合タイプ:塩と一緒になっているタイプ。初心者も使いやすいです。
◆酢
役割:旨味や酸味を加える、殺菌・防腐・漂白などの効果
選ぶポイント:「穀物酢」か「米酢」が一般的です。
穀物酢:小麦やコーンなどの穀物で作られた酢ですっきりとした酸味が特徴です。加熱料理に適しています。手頃な価格で下処理のアク抜きにも〇
米酢 :米から作られた酢で、甘味のあるまろやかな酸味が特徴です。酢の物や酢飯など火を通さない和食にぴったりの酢です。
その他:黒酢で使われているメニューといえば大戸屋の黒酢あんが有名ですね。リンゴ酢はドレッシングやジュースに使われたりします。ほかにはワインビネガーやバルサミコなどもあります。
◆みそ
役割:塩味、旨味を加える。
選ぶポイント:種類が多いのでお好みでOK!最初は「だし入りタイプ」が使いやすいかもしれません
【だし入りタイプか無添加タイプ】
だし入りタイプ:化学調味料が入っているので、だしを取らず手軽に味噌汁が作れます。リーズナブルで使いやすいのがメリットです。
無添加タイプ:化学調味料が気になる方、しっかり出汁をとって味噌汁を作る方はこちらがおすすめです。
【原材料の分類(米・豆・麦)】
米みそ: 大豆に米麹を加えてつくった一般的な味噌。米の甘味が特徴でクセがなく使いやすい味噌です。( 全国各地で作られています)
豆みそ: 大豆のみを主原料とした 味噌。赤っぽい色と渋みのある濃厚な味わいが特徴で煮込み料理に適しています。(主に 九州、四国、中国地方で作られています)
麦みそ: 大豆に麦麹を加えてつくった味噌。麦独特の香ばしい風味であっさりとした味わいの味噌です。(主に 中京地方(愛知、三重、岐阜) で作られています)
【色の分類(赤・淡色系・白味噌)】
熟成期間が短ければ淡い色、熟成期間が長いほど色は濃くなっていきます。
白味噌: 淡いクリーム色の味噌
淡色系味噌: 黄色っぽい淡色の味噌 (例) 信州味噌
赤味噌: 赤褐色の味噌 (例)仙台味噌や江戸甘味噌、豆味噌
◆食用油
役割:加熱する際に必要
選ぶポイント:とくに気にしないならまずは「サラダ油」でOKです。
「サラダ油」は一般家庭でよく使われており揚げ物や炒め物など万能に使えます。ただ健康に良くないとも言われています。健康を重視するのであれば「エクストラバージンオリーブオイル」がおすすめです(ただ少し香りに癖があるので和食には合いにくいかも)。「アマニ油」や「エゴマ油」「米油」「ゴマ油」あたりもいいかなと思います。ただ、お値段もしますのでお財布と相談してみてくださいね。
ついでに料理に慣れてきたら買っておきたい調味料も教えてもらえますか?
あると便利な調味料もお伝えしておきますね。
あると便利な調味料は?【慣れてきてからでOKです】
あると便利な調味料は? 【17種】
あると便利な調味料 | 役割 |
□薄力粉 | パンやケーキ作りの印象があるかもしれないですが 、肉や魚にまぶして焼いたり揚げるおかずの衣としても使います。 普段のお料理でもちょくちょく出番があるのであると便利です。 (例)唐揚げ、肉や魚の下処理(旨味を閉じ込めるため)など |
□片栗粉 | とろみをつける、衣をつけるときによく使います。 (例) さつま芋のそろぼあんかけ、竜田揚げ等 |
□マヨネーズ | そのままでも料理でも大活躍。コクを出すことができます。 (例)生サラダ、ポテトサラダ、サンドイッチ等 |
□トマトケチャップ | そのままでも料理でも大活躍。洋風メニューでよく使います。 (例)オムライス、ナポリタン、オーロラソース等 |
□ソース類(中濃・ウスター・濃厚) | ウスター: 野菜や果実の繊維質が少なくサラリとした口当たりでほどよい辛さが特徴。 中濃: ウスターと濃厚の中間にあたるソース。繊維質はやや少なめでほどよい口当たりと甘味が特徴 濃厚(とんかつ): 果実を多く使用しており繊維質も多く含まれトロリとした口当たりが特徴。 |
□めんつゆ | だしと醤油とみりん、砂糖をベースに作られた万能調味料。 そば、うどんなどの麺料理だけでなく、簡単なお浸しや煮込み料理などで使われることもあります。 |
□にんにくチューブ | 薬味( 食物に加えて、風味を増し食欲をそそらせるもの) (例)にんにく炒め,おつまみきゅうり等 |
□しょうがチューブ | 薬味( 食物に加えて、風味を増し食欲をそそらせるもの) (例)生姜焼き、魚の下処理等 |
□顆粒和風だし | 出汁をとらなくても手軽においしく旨味を加えることができます。 (例)味噌汁、煮物、和のおかず系 |
□顆粒鶏ガラスープの素 | 手軽に鶏ガラの旨味を加えることができます。 (例) 鶏だしの鍋,炒めもの系 |
□コンソメ | 洋風スープや煮込み料理を簡単においしく作ることができます。 (例)野菜のポトフ、コンソメスープ等 |
□コチュジャン | 唐辛子味噌。 (例)中華系おかず、ビビンバ等 |
□豆板醤 | ソラマメ、唐辛子を主原料に作る中国の発酵調味料 。 (例)中華系おかず、 担々麺、麻婆豆腐等 |
□オイスターソース | コク深いかきのうまみが特徴の調味料。 (例)中華系おかず |
□赤唐辛子 | ピリッと辛味を足すことができます。 (例)ペペロンチーノ、ピリ辛系おかず |
□バター | コクを出してくれます。 (例)バター醤油炒め、味噌バター焼き |
□ごま油 | 仕上げの香り付けなどに。 (例)餃子、きゅうりのナムル等 |
□ごま(白・黒) | 薬味( 食物に加えて、風味を増し食欲をそそらせるもの) (例)ごま和え、ナムル、大学芋等 |
こんな感じです。 レシピを見ながら足りないものを買い足していけばよろしいかなと思います。料理のレパートリーがグンッと増えて楽しくなってきますよ。
まとめ
「料理初心者がそろえるべき基本調味料」と「あると便利な調味料」は下記の通りです。ぜひ調味料を買うときに参考にしてみてくださいね。
✔調味料チェック表
料理初心者がそろえるべき基本調味料【9種】
□砂糖(上白糖)
□塩(天然塩)
□しょうゆ(濃口)
□みりん(本みりん)
□料理酒
□こしょう(黒・白)
□酢
□味噌
□サラダ油
あると便利な調味料【18種】
□薄力粉
□片栗粉
□マヨネーズ
□トマトケチャップ
□ソース類( 中濃・ウスター・濃厚 )
□めんつゆ
□にんにくチューブ
□しょうがチューブ
□顆粒和風だし
□顆粒鶏ガラスープの素
□コンソメ
□コチュジャン
□豆板醤
□オイスターソース
□赤唐辛子
□バター
□ごま油
□ごま(白・黒)
すべて揃えればほとんどの料理で困ることはないかなと思いますが、まずは基本調味料9種をそろえておけばバッチリです♪
素敵なお料理ライフを楽しんでくださいね。
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